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聖公会の信仰と職制を擁護する会
AAMJ (The Association for the Apostoric Ministry in Japan)

2018年10月6日、当会の聖餐式と参加者の集いが行われ、中村豊主教様(日本聖公会神戸教区前主教)による講演「特定の神学的確信を強要するガイドライン」が行われました。以下に、講演の要約を掲載いたします。

特定の神学的確信を強要するガイドライン

 

 20186開催の日本聖公会総会で女性司祭に関わるガイドライン改正案が可決されたが、1998年総会で承認された「ガイドライン」で明記された「信仰的良心」などの文言が削除され、新たに、「()いかなる聖職も信徒も、女性の司祭按手についての立場の違いを理由に、聖奠執行や交わりから排除されることがあってはならない。()志願者の性を理由として聖職志願を拒否することがあってはならない。」が加えられた。

 

女性司祭の聖餐式許可問題

(1)に述べる聖奠執行とは洗礼・聖餐のことである。洗礼の場合、水と三位一体の名による洗礼執行は、その有効性が問題視されることはあり得ない。問題は、女性司祭反対の信徒・聖職が出席するなかで執行する女性司祭司式の聖餐式である。

 「女性の聖職に関わる諸問題についての調整と検証・提言作成のための特別委員会(以下、「特別委員会」という)設置経緯のなかで、「特別委員会」は、「主による一致を恵みとしていただくのに最もふさわしい聖餐が非常に重要なしるしとなると理解した。この聖餐による一致を日本聖公会が重要なこととして再確認することを望んでいる」とし、女性司祭が聖餐式執行を望む場合、聖餐式に集う聖職・信徒の信仰的良心を配慮することなく、教区主教は聖餐式執行願いを拒否してはならない。これを指針として明確化していると解釈できる。祈祷書によって按手された女性の司祭は有効であり、主教の拒否は、聖餐におけるキリスト者の一致を損なうというのがその理由である。

ところが、1998年総会後、全教会に配布された主教教書では「女性司祭に賛成する人たちも反対の人たちも、聖公会の信仰にもとづいているのであって、これまでと同様、日本聖公会の中で共に神の宣教に召されている。・・・・・・このガイドラインは、女性司祭問題に対して賛成の者にも反対の者にも等しくそれぞれの信仰の良心を保証し、自己の信仰の良心に反した行動を強制されない」ことを確認している。しかし、「特別委員会」報告のどこを探しても、この教書への言及は一切ないのである。

 

説明責任の欠落

 女性の司祭按手に関しては、これに関する学びが各教区・教会で頻繁にもたれ、1998年総会で女性司祭が容認された。しかし、人間の性全般に関する教会の理解や全聖公会の動向について、主教会や管区諸委員会で調査した結果を総会に提出した形跡がないなかでの「男」の削除であった。今総会では、女性司祭が聖餐式を執行する場合、これに対応するための「Eucharistic hospitality」が必要であることを問題提起せず、女性司祭の正当性だけを「特別委員会」は主張した。「志願者の性を理由として聖職志願を拒否することがあってはならない」ことについても、いかなる性的指向・性自認であっても聖職志願が可能であるとする神学的正当性を主張することなく、総会に提案したのは、説明責任がいちじるしく欠落していたと言わざるを得ない。

 

キリスト者一致に関わる一考察

 聖餐は「キリストが自分の体と血を与えることと、拝領者が心のなかで信仰によってこれらを食すること(聖公会・ローマカトリック教会・ユーカリストの教理・解明より)」によって、「キリストとの一致、またすべてのキリストにある者の一致が強められる(祈祷書264)」。従って、女性司祭司式の聖餐式で陪餐するかどうかは、女性司祭反対者の神学的確信にもとづく信仰的良心に委ねられる。これを無視して陪餐を強制することは、聖餐の本義に反する行為となる。女性司祭反対者が陪餐をしないことによって、司式者の女性司祭が不快感を持つとか、女性司祭の尊厳が傷つけられるという次元の問題ではない。ことがわかる

 キリスト者の一致について「主は一人、信仰は一つ、洗礼は一つ」とパウロはと述べている。洗礼によって、教派の教義、伝統、習慣などを尊重しながらも、その枠を超えて「聖なる公会(Holy Catholic Church)」の一員に加わる。この洗礼から、キリストの枝とされた者の信仰の旅が開始され、主が共に在ることによってキリスト者が調和し、一致が実現する。

 

主教団合意の意味

 日本聖公会では、女性司祭反対派は少数であるが、その存在が全聖公会の本来の姿を現しているといえる。日本聖公会主教会が公布した教書と同様、ノーマン・サイクスが述べる通り「ランベス会議の決議はその本質的価値と、会議が暗示する主教制のキプリアヌス的概念のゆえに、その重要性を否定することはできない」のである。1998年ランベス会議では「全聖公会の全ての管区に対して、聖職按手や司牧許可に関し、いかなる主教に対しても強制はないこと、また、強制があってはならないことを認め、女性司祭・主教に賛成する者もこれに反対する者も、可能な限り、全聖公会での最も高い状態で信仰生活を送ることができる規則制定を要請する。(V−2)」と決議している。

 
当会について

当会は、1992年に「聖公会の信仰と職制を考える会」として発足し、1998年に「聖公会の信仰と職制を擁護する会」と名称変更し今日に至っています。
 当会は、「綱憲」を正しく理解し、遵奉し継紹することが聖公会の信仰の根幹と信じ、祈りの中で学びを深め、「聖なる公会」の伝承、普遍的真理探究に努めています。
この趣旨に賛同される方、興味をもたれている方のご参加をお待ちしています。

綱 憲

(日本聖公会法憲法規より)

日本聖公会は全世界の聖公会とともに次の聖公会綱憲を遵奉する。

【第1】

旧約及び新約の聖書を受け、之を神の啓示にして救を得る要道を悉(ことごと)く載せたるものと信ずる。

【第2】

ニケヤ信経及び使徒信経に示されたる信仰の道を公認する。

【第3】

主イエス・キリストの命じ給うた教理を説き、其の自ら立て給もうた洗礼及び聖餐の2聖奠を行い、且つその訓戒を遵奉(じゅんぽう)する。

【第4】

使徒時代より継紹(けいしょう)したる主教(エピスコポ)、司祭(プレスブテロ)、執事(デアコノ)3聖職位を確守する。

主な活動

・「ニュースレター」  定期発行

(聖公会が継承している伝統的な信仰内容の研究、職制に関する研究、海外諸教会との情報交換など)

・「聖餐式と集い」(講演会)  定期開催


会員構成(年会費制)

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AAMJ事務局お知らせ

〒254-0811 神奈川県平塚市八重咲町23−7
※当会の事務局は2018年4月より、上記に変更となりました。

info-faec@e-mail.jp


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